アソビジネス事例紹介

「訪問看護師」と「着付け講師」を楽しみ美しく生きる50代女性【人生100年時代の働き方改革】

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【人生100年時代の働き方改革】
「訪問看護師」と「着付け講師」を楽しみ美しく生きる50代女性

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日本伝統の1つである「着物」。昭和時代では「着物は晴れの日に着るもの」とされていましたが、平成ではファッションの一部として「着物は普段から着る」時代となりました。街中でもあらゆる世代の着物姿を目にします。中でも、若い世代が浴衣から入り「着物を自分で着てみたい!」と、意外にも着物人口が増加中とのこと。

しかし現代で、最初から自分で着物が着れる人はそう多くないことでしょう。そこで着付け教室に足を運ぶ人が増えてきているようです。今回ご紹介するのは「『着付け講師』を楽しみながら『看護師』業を全うされている野上陽子さん(50代前半 女性)」です。

野上陽子さんFacebook「着物アルバム」 
→写真→アルバム→着物

レッスン後の生徒さん編集

野上さんは「訪問看護ステーション」の所長として運営管理をしながら、自らも家に訪問し利用者さんと向き合い、指導しつつ見守り・・・時には命を看取っています。看護師として1日1日を大切に生きつつ「黒髪の日本人に宝石は本来必要ない。着物を着ている姿そのものが宝石のようなもの」と、着物に惚れ込みその美しさを伝えてきました。
そんな生き方も凛として美しい野上さんに、お話を伺いたいと思います。

Q:お仕事は何をやっておられますか?

訪問看護ステーションの所長をしています。

Q:社外でなぜライフワークをやりはじめようと思いましたか?

小さいころから着物を見るとわくわくして好きだったので、社会に出て20代で着付けを習い始め、その後「教える資格」を取りました。その資格を活かして、病院勤務時代のお休みの日に、趣味がてら着付け講師を始めてみたのが原点です。

現在は土曜日限定でしているのですが「看護ステーションの利用者さんが具合が悪くなった!」など、緊急が入った場合は利用者さん優先となります。そこをご理解いただける生徒さんだけ、受け入れさせていただいている状況です。病院勤務時代は一時期自宅でもやっていましたが、現在は着付け教室に講師登録して対応しています。


Q:楽しいと感じる瞬間、良かったなあと思えること、得られたと感じるものは何ですか?

楽しいと感じるのは、自分が着物好きだからこそ、生徒さんが自分で着られるようになって「楽しい」とか「嬉しい」と言ってくれた時です。喜びですね。看護と共通点があるところも魅力の1つで、やはり人が好きなんだと思います。

レッスン後の生徒さん3

Q看護と着付けに共通点があるのですね!?どのような共通点なのでしょうか?

看護も着付けも「限られた時間の中で、効率よくかつ効果的に進めて目的を果たす」というところが共通点です。もう1つ。着付けの講師は「手順を教える」より「完成形の美しさをどれだけ伝えられるか」の方が大切だと私は思っています。

限られた時間で「生徒さんの完成形」が「美しい完成形」とかけ離れている部分、いわゆる修正ポイントを見つけてそこを伝えられないといけない。全般を修正するのではなく、歪んでいる部分だけを個性をつぶさずに修正するところも看護と共通する部分です。

私は個性をつぶすことが嫌いで、着付けも看護も「その人らしさ」が大切だと考えています。看護におけるその人らしさは、もちろん患者さんもですが看護師にもいえることです。逆に相違点としては、看護の仕事は3K(きつい・きたない・きけん)と言われています。でも、着物は美しい。美しいものに触れるというのは、結果自分の心を癒します。着付けの講師は、私にとって「伝えること」と同時に「自分の心も癒せる」仕事となっています。

Q 大変なことはありますか?

時間が取れないことです。着物の講師のみで生活の糧にしようとすると、残念ながら充分な収入は得られないのが現状です。パラレルだからこそ、何年も続けることができています。

野上さん全身1
『着付け講師』を楽しみながら『看護師』業をおこなう野上陽子さん

Q:将来の展望を教えてください

元々、看護師を定年したら着付け教室を開くのが夢でした。現在、普段のユニホームはジャージで合間に着物を着ています。将来は「常に着物を着て、たまにジャージを着て看護師のバイトをする」というような逆の生活ができると楽しいですね。

また、日本の伝統工芸として「着物の技術」は、後継者不足に悩まされています。最近は、着物という名の元、ベトナム縫製なども出てきていますが、その良し悪しは別にして「日本人として正当なものを今後も伝えていきたい」という気持ちもあります。

レッスン後の生徒さん3

Q:これからライフワークをはじめる人へのアドバイスをお願いします。

やはり、楽しんでやることが大切です。心が元気でないとパラレルは出来ないと思うので「楽しいなぁ・好きだなぁ」と思えること、それがすごく大事!パラレルで仕事をやると時間的には忙しくなりますが、気持ち的に良い抜けができます。

同じことだけを続けるのは飽きてしまいがち。でもパラレルは、違う仕事を並行することで頭にも気持ちにも刺激になりますし、更には「複業で受けた学び」を本業に活かすことができます。
パラレルの根本は長く続けること。長く続けることで得られるものが大きいので、無理をしてはダメです。

自分の楽しいという気持ちに正直にいくと続けられると思います。
ぜひ、楽しんで無理をせず長く続けて人生を謳歌して下さい。

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