<サードプレイス・アナザーストーリー>
先日、長年懇意にしていただいている
編集者が、飲みながら、しみじみと
こんな話をしてくれた。
潮凪洋介を発掘し
世に出してくださった編集者Eさんである。
「潮凪さん、定年後1年が過ぎ、
いまフリーで編集者してるんだけど、
何か時々もの寂しさを感じるんだよ」
Eさんは現役時代ミリオンセラーを出し、
カリスマ編集長とまで呼ばれ、
若い編集者や著者の憧れの存在だった。
定年退職後は、フリーの書籍編集者として、
年間10冊ほどの本をプロデュース、
編集業務もこなす。
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はた目には、順風満帆に見えるEさんだが、
どこか寂し気な表情を見せた。
「どうしたんですか?
現役時代と変わらず活躍してるじゃないですか」
「ありがたいことに、仕事はいっぱい
いただいているよ。でもね、今になって、
潮凪さんが言っていた『第3の活動』の
意味がよくわかったんだよ。
仕事はミッション、それはそれで満足している。
楽しいし、やりがいのある仕事だからね。
だから、会社で働いていたときも、
なんの不満もなかったし、
やりたいことがいっぱいできた。
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会社から持ち帰った土日の編集作業も、
『やらされ感』どころか、
『やりたい感』だけで、
嬉々としてやっていたんだ。
前から、サードプレイスは必要ですよ、
と潮凪さんからよく聞かされていて、
でもサードプレイスに時間と
労力をかけることより、
1冊でもいい本を読者に届けたい!
という思いのほうが強かったから、
なかなか手が回らなかったんだよ。
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会社員時代は、
いつでも飲み友だちはいたし、
呼べばすぐに集まった。
さまざまな出逢いもあったし、
行きつけの飲み屋も数件あった。
飲み屋は、ただ飲むだけでなく、
本の企画会議やブレインストーミングの
場所でもあり、そこから新しい
アイデアが生まれ、本になったんだ。
ある意味、業界を超えた、
僕の『サードプレイス』でもあったんだね~」
(つづく)
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